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豊田木工所 2014.4.3

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栃木県鹿沼市にある有限会社 豊田木工所さんを訪問しました。豊田木工所は栃木の伝統産業振興プロジェクト「U」のメンバーです。
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豊田木工所がある鹿沼市は、鹿沼組子で有名です。
組子とは、障子などに使われる細かい部材のことですが、障子の格子の構造や組み方を職人たちが技を競い合って細かく複雑にしていったものを組子と呼ぶようになったそうです。近年、日本人の住空間でも障子などの建具が使われなくなってきたために、本来の組子は需要が減少しており、写真002のような超複雑な組子を作れる職人も減ってきていることが実情のようです。

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豊田木工所の工場(こうば)は、木造建築。年期が入っていて趣のある空間でした。

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この素敵な工房で働く豊田木工所の腕利きの職人さんが、組子の制作を実演してくだいました。組子に使用される木材は、主として桧(ひのき)です。
制作行程は、大きく(1)部材の準備、(2)組手加工、(3)地組の組立、(4)組子模様の切取加工、(5)地組組入に分かれます。写真はコンパスで「すみつけ」をしているところ。

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「すみつけ」をするための道具類。右の2つを使えば同じ幅の線を何本もけがくことができます。

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この道具は刃と刃の間に必要な幅の部品を挟むことができるため、狂いなくその部品と同じ幅をコピーできます。単純な道具ですが実に賢い工夫です。

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写真007のようなシャクリ鉋などを用いて、組子の部材(写真008)のヒンジを作るのですが、木材がバラバラにならずに折れ曲がるように薄皮一枚残して溝を削り取る技が絶妙でした。

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写真009〜012は、009の地組に模様となる組子の部材を組込む過程です。格子の間にピタッと吸い付くようにパーツが収まる感触が何とも言えません。

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このような組子や高度な木工技術を活かして、栃木県の伝統産業振興プロジェクト「U」では「組子トレー」(写真013)や、フタをするとソリッドな角材に見える「角材箱」などを商品開発してきました。

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豊田木工所の豊田 皓平さんは、栃木県の「活かそう!とちぎの技事業」で発足した、栃木県の伝統産業の作り手の共同組織「とちぎの技委員会」の会長でもあります。豊田さんは単なる腕利きの職人ではありません。次々と新しいプロダクツを発想するアイデアマンでもあります。その豊田さんに刺激され、今年度のinteriorlifestyle TOKYOでは、「織組格子」と命名した新商品を発表する予定です。